五島列島の入り組んださまざまな海岸と椿林は、美しい五島の魅力です。
しかしその一方で、美しい海岸は今や大量の漂着ゴミに汚されていて、島民は清掃ボランティアに励んでいます。また環境の保全や産業、文化などで島に重要な役割を持つ椿の生育や収穫の人手不足が著しいことも大きな問題のひとつです。
離島で過疎化の進んでいる五島では、海洋をはじめとした環境に関するこのような問題を抱えており、将来が懸念されています。
2021年、九州大学は、島民、島出身者、専門家、島好き、環境保全に興味のある老若男女で「510 Geosus」というチームをつくりました。島民と来島者とで五島の環境保全に取り組む、そんなツアーが少しでも増えていくようにしていきます。
例えば、観光旅行の中に1時間だけ海ごみを拾う時間をつくる、あるいは椿の実を採取する、お手伝いをしたお礼の椿油を搾って自分の椿オイルをつくる、などそれぞれが体験し楽しめる活動を取り入れるSDGsツアーを増やしていこうという取り組みです。
ただ、ただ、無心に一つのことをやってみる。そして、自然の中に身をゆだねる。
そんなゆっくりとした時間が、あなたの感性を豊かにし、環境や社会のために役立てる時間が、あなたの心を喜びで満たしてくれます。