五島市において、入り組んだ海岸と椿の一つの大きな魅力であり、西海国立公園のアピールに貢献してきました。しかしその美しい海岸は大量の漂着ゴミなどの問題、椿の実を採取する後継者不足に直面し、その将来が懸念されています。このままでは住民だけの管理・運営に限界が見えており、国立公園の保全に多大な支障が避けられません。
本事業では、その課題解決に向け、島民と来島する観光客が一体となった環境保全活動参画の旅の企画が増えて、継続的な旅企画になり、参加者の再来島の動機づけになるようなコンテンツづくりと整備を進めました。そして旅行会社や環境保全を目指す団体、離島専門のメディアなどの方々に参加していただく、ファムトリップを2回、オンラインツアーを2回実施いたしました。
これらのことを行ったことで、島民がボランティアとなりがちな環境事業への協力金などもツアーに含めて、受け入れ態勢の強化及び「五島らしさ」を象徴する自然環境整備を持続可能な仕組みに役立てられると考えています。
今後も、海岸線、椿以外の環境保全の旅資源になるテーマや、五島列島の他の島々をまたぐディスティネーション連携をして、何度でも五島列島へ渡る人々の流れのひとつの道筋を刻むことを目指していきます。
九州大学の 名の環境問題の専 家が、地域事業者や有識者、メディア、五島出身者、ワーケーション経験者、そしてSNSなどによる共感する方々などと連携し、西海国立公園の福江島を中心に島民といっしょに環境保全を図りながら。SDGsを念頭にした地域課題協働の滞在型ツアーのコンテンツの整備をいたします。
この活動の中で受け入れ態勢の強化および、「五島市らしさ」を象徴する自然環境整備をまず「漂着物」と「椿」にしぼり、持続的可 な仕組みづくりをなんとしてでも実現したいと考えています。
今回、九州大学のある福岡市は国内外の 市との交流が盛んである九州最大の都市です。そのため九州大学の学生には五島列島出身も多いこと。五島列島へは、福岡空港からの空路や博多港から航路もあることから、福岡市と五島市の” 環流” 効果も期待できると考えたからです。私たちと協働をするためにもぜひ、サイトをご覧になり、ご連絡ください。
九州大学 清野 聡子
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