椿の島

油だけでなくリデュースでき注目されている「椿」。
ニーズが高まる中、後継者問題が深刻です。

椿は、日本の中での桜、梅、つつじなどと並ぶ定番花木といえます。日本、中国などの東アジアが原産で、五島では市の花木として親しまれています。

中でも、五島列島福江島で発見されたの椿「玉の浦」は、世界の園芸愛好家にとっては、とても有名です。あまりの美しさに、この「玉の浦」による園芸品種も多く、「TAMA AMERICANA」「TAMA GLITTERS」など、「Tama_」と頭に付く品種がたくさんあります。

五島列島に生息している椿は約1000万本ともいわれています。椿は古来より島民の生活と共にあり、さまざまな場面で活用されていきました。 葉は焙煎して「五島椿茶」に。そして、枝は良質な炭に、 花は観賞用に、種は椿油になります。 特に椿油は頭皮や髪のケア用品として女性に人気が高く、食用としても高い人気を博しています。

椿油の原材料である種は、地元では「かたし」と呼ばれています。硬く分厚い皮に包まれていて、硬く蒸したりなどしなければ、油を絞り出すことができません。収穫は手作業で、島の各地域の高齢者のみなさんが支えているのが現状です。

近い将来、生産の継続が危ぶまれています。椿油がこんなに人気であるうちに、生産への興味を持っていただき、生産の現場に接する機会を増やしていくことができればと考えています。

椿の活用

さまざまな活用されていますので、ここにご紹介いたします。

椿の種から油まで

いろんな方法がありますが、本事業のファムトリップで体験した椿油の搾油でご紹介いたします。通常のツアーでは、触りだけの体験ですが、環境保全の旅になりますと実際に油を自分でしぼって、持ち帰るところまでできるような機会になれば、ツアー参加者にもその手間などが実感でき、実際に自分で搾油した油を使用することでその油の素晴らしさも経験できると考えます。

分厚い皮から出した種子を臼へ入れて、杵で砕きます。

熱したお湯に細かく砕いた種子を入れて煮ていくと、種子の油がお湯へ溶け出していきます。そして、水分が蒸発していき、最終的に黄金色の油だけになります。

CONTACT US

お問い合わせはこちらから