2021年9月12日(日)、510 Geosus Tour on Line 1st. 島民が手積みする椿の実 〜五島列島福江島から伝えたいこと〜を開催しました。
主催:九州大学大学院工学研究院環境社会部門生態工学研究室
司会:田端一彦(有限会社TBT)
椿油は、国内で78kl(令和3年度)、海外輸入を含めても年間300kl程度しか清算されない貴重な林産品です。五島はその中でも国内有数の椿の産地として、毎年数十klの椿油を生産しています。
五島と椿は、長い歴史の中で切っても切れない関係を培ってきました。その背景について、五島自然塾の永冶克行氏に解説していただきました。
椿は実も種も堅いことから、「かたし」と呼ばれます。現在、五島の椿油採取は作業に従事する方の高齢化により、産業としての先行きに大きな不安を残しています。その現状について、五島環境ネットワークの上田浩一氏の映像による紹介と、椿の採取がどのくらい困難なのかを実際に体験したmaiPLAの森心太氏による報告を伺いました。
住民の高齢化問題は、椿油の採取だけでなく、椿そのものの維持管理や五島の自然環境にも影響を与えます。現在椿は手摘みによって採取されていますが、将来的な課題について、九州大学の三戸優理氏、ご自身も五島出身であるmaiPLAの宮崎幸汰氏が永冶氏に話を伺うディスカッション形式で行いました。
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