ファムトリップ報告

環境保全参画型の旅のための視察

五島列島は、日本列島の西果てに位置することもあって、遣唐使船の風持ちでの中央から選ばれた使節たちが逗留したり、かくれキリシタンの厳しい禁教が解かれ教会を建立するまでの歴史、文化なども五島列島の旅の面白さだと思います。しかしなんといっても、「風景の美しさ」だといえます。

西海国立公園を中心とした五島列島の景観美の認知は、メディアやSNSなどを通し、どんどん拡がりをみせています。しかし、リアス式の入り組んださまざまな海岸と椿林は、不足などで、その将来が懸念され、国立公園の保全に多大な支障がきたすことは避けられません。

本事業では、五島列島 福江島の環境保全のために滞在型ツアーを推進し、来島客が参加継続していく仕組みをつくるものです。

島民と来島する観光客が一体となった環境保全活動が急務と考え、そのためにも環境保全の参画型ツアーを広く求めるための準備として、2021年10月と11月にファムトリップを実施しました。

ファムトリップに参加いただいた旅行代理店、船舶会社、環境保全活動する団体、及び離島活性化の団体などと連携をして、実際の旅を今後企画実施し、ひとつの五島列島の旅の選択肢として波及へ導くことができたらと考えています。

そこで、ファムトリップの模様をここに掲載いたしますので、御覧ください。

《10月ファムトリップの栞》



 

宿泊先(GOTO TSUBAKI HOTEL)での最初のMTG。本事業とファムトリップの目的について、九州大学 清野聡子が説明。

偶然通りかかったカンコロ芋づくりをしている農家の方に説明を受けるファムトリップ参加者。

 

芋をスライスする時に使う自分たちで作ったカンナのような道具。芋の厚さをかんたんに調整できる。

 

富江の石積みによる食糧の保存の説明を受ける。

 

かんころ餅づくりの芋の皮むきのお手伝いを島民と世間話でワイワイにぎやかに、作業を手伝う。

 

椿林で、椿油にまつわるお話を車座になって聴くひととき。

 

魚津ヶ崎の「花笑み きくや」で福江島岐宿のみなさんと海の変容などを伺う。

 

天然記念物の海洋植物で貴重な八朔鼻の海ゴミをひとつずつガイドさんの解説に耳を傾ける。

 

「五島ワイナリー」で五島つばき酵母で発酵したワインの説明を聴き、そのあとは試飲を愉しむ。

 

五島といえば、美しい海岸。これは高浜。日頃の島民の漂着ゴミとの悪戦苦闘がこの美しさを守ります。
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